ブログを書くということ - ver2

細々とではあるものの、気づいたらもう5年以上このブログが続いている。その間ウェブに関する知識習得にほとんど自己投資をしなかったので、SEO対策とか全くしていないまま今日に至る。

そんなインターネット上の塵のようなブログだけれど、読んでくれている人がいるなーと嬉しくなるときがあったり、出会った人に「ブログ読んでました」と言われることも増えてきたりした。やっぱりそういうのは書いている人間としては嬉しい。

でも、そういう小さな「ご褒美の瞬間」が積みかさなるにつれ、少し「もっと多くの人に読んでもらうには」欲がでてきて、そのせいで過去2週間ほど迷走することとなっていた。

Mediumにあった「死に続けるブログと『どこに書けばいいのか問題』〜個人でコンテンツを作っている人にとっての未来はどちらにあるのだろう」という記事を見ながら「そうだ、確かに!」と思ったり(別にコンテンツというほどのものを作っている訳ではないのに)、コンテンツマーケティングをとても上手にしてコミュニティ運営にまで繋げて「個人の力」で面白いことをしている人の話を聞いて「ふむふむ、いいな」と思ったり(有するスキルとか経験がその人と自分とは全然違うにも関わらず)。書いたものをもっと多くの人に見てもらうにはBloggerに単体でぶら下がっててもしょうがないのかな、と思い、Mediumのアカウントに過去のエントリーを一つ転載してみるということもやってみたり。

でもそんなことを考えている過去2週間、なんだかブログを書く意欲が失せてしまった。「書きたい」と思うネタはあるのに、その先の「ちゃんと読んでもらえるかな」が頭に浮かぶ度に「心の内から沸き起こる執筆エネルギー」がしぼんでしまうような感じ。

自分は多くの人に何か届けたいメッセージがあるから発信媒体としてこのブログをやっていたんだっけ?という問いが頭の中をぐるぐると回る。

いや、違う。

自分の備忘録のため。振り返りのため。日々の生活におけるインプットとアウトプットのバランスを整えるため。2014年の5月の「ブログを書くということ」で書いていたことが原点だったはず。

最近過去のエントリーをいくつか読み直しながら、もう一つ書く理由が加わった。もし今後自分が子供を育てることになったら「お母さんはこういうことを考えていたことがあるんだよ」っていつかシェアできたらいいな、と。そういう目的。

でも、それが追加されたとしても、多くの人に届いて一人でも多くの人に気づきを共有したい、というのとは違う。そういう目的でブログをやっている人もいるだろうし、多くの人に有益な情報が盛りだくさんのエントリーを書き続けている人もいる。でも、自分はそういうのを目指しているのじゃなかった。

自分は自分、他の人は他の人。なんだかうっかり忘れそうになる基本的なことを、これからも忘れないようにしたいと思ったので、今日はその備忘録。