NY州のIDを取得するには

前回ビザ関連の「失敗からの学び」エントリ-を書いたのですが、もう一つ「失敗からの学び」in NY。今回はDMV(Department of Motor Vehicles)にNY州のID(運転免許証とは別の身分証明書として使えるカード)を申請しに行った時の話。

アメリカでは州や都市によりますが、飲酒年齢21歳のチェックを厳しくするお店が少なからずあります。明らかに21歳以上だろうと見られる人が相手だったとしても、ID提示を求められるバー/クラブやレストランがたくさんあります。酒屋さんでワインなどを買おうとするときは必ず求められます。

米国の顔写真付の身分証明書がない外国人はパスポートを使う人が多いです。または取得している場合は運転免許書。でもパスポートをいつも持ち歩くのは面倒だし(大きいし)、何より紛失リスクなどを考えるとできるだけ避けたいこと。といことで、取りに行こう取りに行こうと思っていたのですが、この間ようやくnon-driver ID cardの申請にDMVに行ってきました。

non-drive ID card取得プロセス

  • まずは自分の家に近いDMVで「予約」をします。例えばNY州の場合はこちらから
  • 予約確認でバーコードが送られてくる(印刷用に画面に出てくる)ので印刷して持参
  • MV-44という申込書内の必要情報を記入し、印刷して持参
NYの場合はオンライン予約しなくても行けますが、予約したほうが早いようです。予約は一週間前からできるようになっています。
  • 当日は入り口に立っている人に「non driver ID(NDID)取得に来た」とバーコードの紙を見せながら言うと、チケットが渡されます
  • そのチケットには「W-14」といったコードが書かれており、あとは待合室で電光版に自分のコード番号が呼ばれるのを待つのみ
  • 呼ばれる時は「●●カウンターに来てください」とあるので、そのカウンターに行けばよし

自分の失敗

オンラインで予約をすることで頭がいっぱいで、重要な「proof of identity and date of birth」に必要な書類に何を持っていくべきか確認するのを忘れていました。なので最初に行った時カウンターで「書類不備」となり、家に戻ることに・・・ 。date of birthの証明にはパスポートでOKなのですが、もう一つのproof of identityが若干面倒です。全部で「6点」分の資料を準備しなくてはいけないのです。

例えば・・・(他にもたくさんあるので正確にはDMVサイトをみてください):

  • 6点:ニューヨーク州の運転免許証やNDID(失効してから二年以内のものか現在のもの)
  • 3点:パスポートとI-94(F1の場合はI-20が必要、J1やJ2だとDS-2019などが必要)
  • 2点:Social Security Card
  • 1点:US Employee ID Card
  • 1点:US Health Insurance Card
  • 1点:US Utility Bill (氏名、住所が書かれているもの)
  • 1点:W-2 Form(Social Security numberがのっているもの)
  • 1点:US銀行Statement、US銀行のATMカード、またはUS大手クレジットカード)

私はパスポート、Social Security Card、US大手クレジットカードの組み合わせで行こうと思ったのですが私のパスポートにはI-94がハードコピーでくっついていません(少し前からI-94はデジタルになったので)。またDMVに足を運んでそこで「書類不備」と言われることを恐れた私はI-94をこちらから取得して印刷して持参することにしました
2001年以降Social Security Cardを外国人が取得するのは少し難しくなっていると聞いているので、上記の6点を満たすのって運転免許証、Learner's Permitがない場合書類準備が面倒そう(こっちの国でLearner's Permitを取るのはそんなに大変でないので、留学生はそっちのほうがNDIDを取るより楽かも?)

IDカード一つ取るのにも色々な学びあり。また、日本では国民保険制度もあるからか「健康保険証」のIDとしてのステータスがある印象なのですが、上記、アメリカでは「1点」にしかならないというのもなかなか興味深かったです。